★★肉体労働者がジャンクで作るパワーアンプ★★

久し振りに半田ゴテを振り回してアンプを作ってみました。
設計は残念ながら私ではなく上玉利健一氏(MJ誌1990年1月号)
私の今のメインシステムのパワーアンプも多少アレンジしていますが同じ仕様

特徴はC−MOSデジタルICである74HCU04をパラ接続して、
負荷の駆動能力を高めますが、インバーターユニットの入力容量(数pF)、
排熱の問題がありますので無制限にパラ接続を増やす訳にはいきません。
アンプを作ると言うより鉄工所の真似事ですね。
ケース作りは体力が勝負です。
一応CADで図面を書き等倍(1:1)でプリントします。
それをステンレスに糊で貼り付ける。
金属にケガキをするより正確に早く出来ます
何より変更が楽に出来ます。
ケースの部品は揃いました。
ステンレスの厚さは2.5ミリと3.0ミリ
かなりの重さになります。
ケースだけで4.5キロ程度。
このアンプのパワーユニットである
”74HCU04”
同じインバーターに74HC04がありますが
使用できません。
”U”の付いた、アンバッファータイプを使用します。
片チャンネルで8個使用しますので、16個必要です
ロットをそろえるには1ケース(25個)で買いましょう
放熱版(3ミリ厚)の銅版を直接に半田付けするのは通常の工具(半田ゴテ等)では出来ません。よって圧着端子と多数の細い銅線で’銅版’と’74HCU04’のバッファを作ります。
74HCU04は6個のインバーター・ユニットを持ちますので、8段重ねで、1チャンネル当り48ユニットです。BTLとして使用しますが、電流は1A以上流せるはずです。

このアンプの作成上の肝(キモ)は74HCU04の放熱(排熱)を如何に上手く行うかです。
まるでPCのクロックアップ時のCPUの冷却と同じですね!
ATTは以前作成したプリアンプで使用していた、ロータリースチッチ(セイデン:SD32NEG)と抵抗(シンコーTAF:1/2W)で自作した物(20K)。それなりのグレードです。
電源は非安定ですので、平滑コンデンサーに18万μFを4本で勝負(笑)しようとしたのですが、ケースに収まらないので断念!
ちなみにメインシステムは50万μF以上

BTLアンプですので、バランス入力であれば良いのですが、一般的には、アンバランスとなりますので位相反転回路が必要です。高性能な位相反転回路を作る技術がないのでトランスを使用します。インピーダンス2KのST−23を使用しましたが、600ΩのST−71の方が良いかも?
電源トランス、電解コンデンサー、ATT、ST-23、等は使い回しです。

一応出来上がったのですが、熱い!
放熱が不十分です。
出力が1ワットのアンプにしてはA級とは言え、分不相応な発熱です。
暖房機や足温器には良いかもしれませんが、オーディオアンプにはマズイ。
特に整流ダイオード(30DF2を4本:200V,3A)は’やけどする’熱さです。
これじゃ電解コンデンサーの寿命にも影響しそう!
何とか冷やさなくてはいけませんので

見栄えは悪くなりますが、
天板をスペーサをかまして5ミリアップし隙間をあける。
天板に8ミリの穴を40個空ける。
整流ダイオードは容量アップ(PB102F:200V,8A)と放熱版(100mmX50mm,3mm厚の銅版)を追加

音質ですが、私のSubシステムで使用しているクリスキット:P−35IIIと比較して、クリスキット愛好者には申し訳ありませんが、レベルの違う音が出ます。
だだし、0デシベル(増幅率1)アンプですので、高能率スピーカー(90dB以上)でないと使い物にならない鴨
私は、ステンレスのハギレを格安で入手出来るので多用していますが、
ステンレスのメリットは殆どありません。
重くて、丈夫で、錆びない、それだけです。
デメリットは加工が困難、熱伝導率が低く放熱が悪い、etc
皆さんはステンレスではなくアルミを使用してください。


★★DAコンバーターの作成★★

DAコンバータで音が激変すると言うのを時々耳にします。
’ほんとかな’と思いながら、作ろうと思ったのですが、私にはちょっと荷が重そうなので
Yahooオークションで半完成品を入手しました。
オークションで入手しました。
殆ど出来上がっています。

特徴は
「バーブランウン社の18BitDAC(PCM61P)を片チャンネル当たり8個(計16個)使ったDAコンバータ」
「複数のDACチップを使う効果はノイズ低減
にあり、個数の平方根に比例してS/Nが向上します。実際にはS/Nの向上以上に音の力強さが増すようです」
DACの基板は写真では良く分かりませんが、なかなかの実装技術です。
高音質を予感させます。
最初クリスキット:P−35IIIと組み合わせてテストしたのですが、
高性能を引き出す事が出来ませんでした。
上記自作パワーアンプでやっと実力が見える(聞こえる)様になったところです。
私が作ったのは箱と、各コネクターやトランスへの配線だけです。
飽きもせずに又ステンレスで箱を作りました。
箱の重さだけで6キロ以上、トランスを4個も載せたので、トータル8キロ、やけに重いDACとなりました。

上記アンプと並べてみました。
どうもステンレスのケースは美的感覚に
乏しいですね。
私のメインシステムのCDプレーヤー:フィリップス300Rでは「DAコンバータで音が激変する」とはなりませんでした。
システム上にボトルネックがあるのか、300RのDAコンバータが優秀なのか?
しかしそれなりに高音質を予感させるものがあります。
特にハードディスク(HDD)上のWAVファイルをサウンドカードからデジタルOUTして再生させた音は良い音でした。
”CDプレーヤーの代役”ではなく、”主役”としてパソコンがトランスポートになる事が可能かも?
もちろん、各種ノイズの対策が必要ですが・・・。